自己紹介:
現在、イギリスのUniversity for the Creative Arts Canterbury にてレジデンスアーティストとして滞在制作を行っています。安価な日用品や消耗品であるマテリアル、オブジェクトの解体、再構成、配置を通じて新たな絵画空間、美的価値と社会空間を考えるための実験としての実践 / 作品制作を行っています。また、三次元的"空間"を一つのマテリアルとして志向することにより、各"場所"の特性と問題を考慮し、そのことがオブジェクトに与える効果とその効果が鑑賞者に与える”問い”について関心をもっています。
さらに毎日の制作をハンナ・アーレントにおける"労働"(=ご飯をたべる、料理をする、寝る)といった行動として見たとき、写真などの記録によって得た俯瞰的視点ではその円環的日常生活が一つの年月に対する耐久性を持った空間、"仕事"として異次元空間的に存在することになるのではないでしょうか?
私の制作はこのように日常やくらしのなかから再構成された新たな空間の生産だと言えます。